劇団サンクロブログ

仲良し3人組の娯楽紹介ブログ

現代文化に左右される歴史物語

どうも、敷波です。

 

今回は、少しまじめな話をしたいと思います。

というのも、今回お話するこのテーマは私が大学で書いた卒論のテーマの一部だからです。

 

大河ドラマなどで、歴史上の出来事が描かれることが多々ありますが、それをそのまま歴史の教科書として鵜呑みにしてしまうことは間違いである、とはっきり言わせていただきます。これは、学問としての歴史の進歩や、現代人の価値観などで、演出が左右されるからです。

 

私が好きな三国志にわかりやすい例があるので解説していきます。

 

三国志一番の盛り上がりポイントである赤壁の戦いにおいて、火計を成功させるために東南の風というものかキーになってきます。

この東南の風ですが、20年以上前の三国志の作品では天才軍師である諸葛亮が祈祷を行いこの風を吹かせる。といった演出になっていますが、近年の作品では諸葛亮は気象学にも精通しており、地元の漁師との問答でこの東南の風が吹くことを予測し、祈祷はあくまでも見せかけである。といった演出がされています。これは、20年ほど前はミステリーや超常現象がテレビで連日放送されるほどのブームであり、この手の話に寛容だった時代であるということ。そしてここ最近はそういったオカルト的なことよりも科学的学術的に根拠のある話のほうが受け入れやすい時代であるということです。

また、20年以上前の三国志作品でも、主人公である劉備に清廉潔白のイメージを持たせる為に、夫人が二人以上いる時期でも、同時に二人以上を描かない。といった演出がなされています。これは現代人の感覚に合わせる為といっていいでしょう。

 

このように歴史作品は、娯楽向けであればあるほど、現代人向けのアレンジがなされているので、そっくりそのまま鵜呑みにすることは要注意だということです。

なんなら、根拠があれば歴史の教科書をも覆してもいいわけです。というかそれが歴史学者のお仕事ですが。

 

今回はこの辺で、以上敷波でした。